はじめに
刺繍を始めてみたいけれど、
「刺繍針ってどれを買えばいいの?」
「刺繍糸は100均でも大丈夫?」
「布は何でもいいの?」
と、道具選びで迷う方も多いのではないでしょうか。
刺繍用品は種類が多いので、手芸店に行っても初心者のうちは何を選べばいいのか分かりにくいものです。
ですが、最初からたくさんの道具を揃える必要はありません。
この記事では、一般的な手刺し刺繍を始めるために最低限揃えておきたい7つの道具と、初心者が実際に選びやすい種類・サイズ・メーカーの例まで紹介します。
「結局どれを買えばいいの?」という方は、まずこの記事にあるものを基準に選んでみてください。
刺繍初心者が最初に揃える道具7選

刺繍針|まずは「フランス刺しゅう針」を選ぶ
一般的な手刺し刺繍を始めるなら、まず用意したいのがフランス刺しゅう針です。
普通の縫い針でも刺せないわけではありませんが、刺繍針は刺繍糸を通しやすいように針穴が大きく作られています。
初心者の場合、「何号の針を買えばいいの?」と迷うと思います。
最初の1セットなら、No.3〜9など複数サイズが入ったセットがおすすめです。
たとえばクロバーの「フランス刺しゅう針 No.3〜9」は、太さ0.99mmのNo.3から0.53mmのNo.9まで7種類が入っています。
糸を多く使うときは太め、少ない本数で細かく刺すときは細め、というように使い分けられるため、まだ自分がよく使うサイズが分からない初心者には便利です。
クロバー公式では、No.3〜9はいずれも先端が尖ったタイプで、一般的なフランス刺しゅうのステッチに適すると案内されています。
初心者なら:
- クロバー「フランス刺しゅう針 No.3〜9」のようなサイズセット
- 迷ったら最初は1セットだけでOK
- 普通の手刺し刺繍なら、まずは先の尖ったタイプを選ぶ
なお、クロスステッチでは先端が丸い針を使うことが多いため、「刺繍針なら全部同じ」ではありません。
今回紹介しているのは、サテンステッチ・バックステッチ・ロングアンドショートステッチなど、一般的な手刺し刺繍をする場合の選び方です。
刺繍糸|最初は「25番刺しゅう糸」
初心者が最初に選ぶなら、25番刺しゅう糸が最も使いやすいです。
25番刺しゅう糸は、細い糸が6本まとまって1本の糸になっています。

刺繍するときには、この6本を必要な本数だけ抜き、
- 1本取り
- 2本取り
- 3本取り
- 6本取り
などにして使用します。
たとえば細かい線を刺したい場合は1〜2本取り、少し太くはっきりした線にしたい場合は3本取り、といったように調整できます。
初心者に選びやすいメーカー
定番なのは、DMCとオリムパスです。
DMCの定番刺繍糸「Mouliné Spécial」は綿100%の6本取りで、500色展開です。6本を簡単に分けられるため、刺したい太さに調整できます。
オリムパスの25番刺しゅう糸も6本で構成されており、434色展開。エジプト綿を使用し、自社工場で一貫生産されています。
そのため「フランス製と日本製、どちらがいい?」と迷った場合も、国だけで選ぶ必要はありません。
DMCかオリムパスなど、色番号が決まっている定番メーカーを選ぶのがおすすめです。
後から同じ色を買い足したいときにも便利です。
最初は何色買えばいい?
最初から何十色も揃える必要はありません。
練習なら、
- 黒
- 白
- グレー
- 赤やピンク
- 青
- 緑
など、自分が使いそうな色を5〜10色程度選べば十分です。
作りたい図案が決まっている場合は、その図案に必要な色だけ買いましょう。
刺繍枠|初心者なら10〜12cm前後が使いやすい
刺繍枠は、布をピンと張って固定するための道具です。

枠を使わずに刺すこともできますが、初心者の場合は布がたるみやすく、ステッチの形も不安定になりやすいため、刺繍枠を使う方が簡単です。
サイズは、
- 8cm
- 10cm
- 12cm
- 15cm
- 18cm
などさまざまです。
最初の1個なら、10〜12cm程度がおすすめです。
小さなワッペンや練習刺繍にも使いやすく、手でも持ちやすいサイズです。
たとえばクロバーには木製の12cm刺しゅう枠があり、調整金具で布をしっかり張れる仕様になっています。
樹脂製の「カラフル刺しゅう枠」も12cmサイズがあり、大きめのネジで締めやすく作られています。
木製とプラスチック、どっち?
初心者ならどちらでも構いません。
木製
- 手触りが自然
- 昔からある定番
- 布をしっかり張りやすい
樹脂・プラスチック製
- 汚れにくい
- ネジが回しやすい商品もある
- カラーやデザインが豊富
まずは10〜12cm程度のものを1個買って使ってみるのがおすすめです。
布|最初は「綿の平織り」が扱いやすい
刺繍はさまざまな布にできますが、初心者に向いているのは伸びにくく、ある程度厚みのある綿の布です。
例えば、
- シーチング
- ブロード
- オックス
- 綿麻
- リネン
などがあります。
特に最初の練習なら、シーチングやブロードなどの無地の綿生地が扱いやすいです。
針を通しやすく、図案も写しやすいためです。
反対に、最初は避けた方が簡単なのが、
- Tシャツなどの伸びる生地
- ガーゼ
- 非常に薄い布
- 毛足の長い布
- 厚すぎるデニム
などです。
刺すこと自体は可能ですが、布が伸びたり図案が見づらかったりして、初心者には少し難しくなります。
色は白か生成りがおすすめ
最初の練習では、白や生成りなど明るい布がおすすめです。
チャコペンの線が見えやすく、刺繍糸の色も確認しやすくなります。
100円ショップのカットクロスでも練習は可能ですが、購入するときは「綿100%」など素材表示も確認してみてください。
糸切りばさみ|「よく切れて先端が細いもの」
刺繍では、糸をかなり頻繁に切ります。
そのため普通の大きなはさみより、小型の糸切りばさみがあると便利です。
選ぶポイントは、
- 小さい
- 軽い
- 先端が細い
- 刺繍糸が一度できれいに切れる
ことです。
最初は家にあるはさみでも構いません。
ただ、切れ味の悪いはさみを使うと刺繍糸の先が毛羽立ってしまい、針穴に通しにくくなることがあります。
刺繍を続けるなら、専用の糸切りばさみを1本持っておくとかなり快適です。
装飾の付いた刺繍用シザーもありますが、初心者が最初に買う場合は見た目よりも切れ味と持ちやすさを優先すれば十分です。
チャコペン|初心者は「水で消えるタイプ」が分かりやすい
刺繍を始める前に、布へ図案を写します。
そのときに使うのがチャコペンです。
チャコペンには、
- 水で消えるタイプ
- 時間が経つと自然に消えるタイプ
- アイロンの熱で消えるタイプ
- 鉛筆タイプ
- チャコペーパー
などがあります。
初心者なら、水で消えるタイプが扱いやすいです。
刺し終わったあとに水で線を消せるので、「まだ図案を残しておきたいのに勝手に消えてしまった」ということが起こりにくいためです。
一方、自然に消えるタイプは便利ですが、刺繍に数日かかる場合、作業中に線が薄くなることがあります。
必ず端で試す
チャコペンは布との相性があります。
本番の図案を描く前に、布の端へ少し線を書き、
本当に消えるかどうか
を確認してください。
特に大切な作品では、この一手間をおすすめします。
接着芯|最初から必須ではないがワッペン作りには便利
接着芯は、布の裏側に貼って強度を出したり、布の伸びや歪みを防いだりするための材料です。
通常の刺繍練習だけなら、最初から必須というわけではありません。
ただし、
- 薄い布に刺繍する
- 布が歪みやすい
- ワッペンを作る
- 刺繍部分をしっかりさせたい
場合にはかなり便利です。
初心者なら、まずはアイロンで貼れる薄手〜普通地用の接着芯が扱いやすいです。
ワッペンの場合は刺繍する布の裏側に接着芯を貼ることで、刺している途中の布のヨレを抑えやすくなります。
ただし、厚い接着芯を使うと針が通りづらくなる場合もあるため、「厚いほど良い」というわけではありません。
迷ったら薄手から試すのがおすすめです。
結局、最初に何を買えばいい?
迷った場合は、まず以下を目安にしてください。
- 刺繍針:フランス刺しゅう針 No.3〜9などのセット
- 刺繍糸:DMCまたはオリムパスの25番刺しゅう糸
- 刺繍枠:10〜12cm
- 布:無地の綿生地(シーチング・ブロードなど)
- はさみ:小型で切れ味の良いもの
- チャコペン:水で消えるタイプ
- 接着芯:必要なら薄手のアイロン接着タイプ
この組み合わせなら、一般的な手刺し刺繍の練習を始めることができます。
100均の道具だけでも刺繍は始められる?
結論からいうと、まず刺繍を体験してみるだけなら100円ショップの道具でも始められます。
刺繍針・刺繍糸・刺繍枠・布・チャコペンなどが販売されている店舗もあります。
「刺繍が続くか分からない」という段階なら、最初の出費を抑える方法として便利です。
ただし、長く続ける場合は少しずつメーカー品に変えていくのがおすすめです。
特に違いを感じやすいのは、
- 刺繍針
- 刺繍糸
- 刺繍枠
- はさみ
です。
たとえば刺繍糸は、DMCやオリムパスのような定番メーカーなら色番号が決まっているため、同じ色を後から買い足しやすいというメリットもあります。
最初は100円ショップで試し、「もっと刺繍を続けたい」と思ったらよく使う道具から買い替えていけば十分です。
最初から高い道具を揃える必要はない
刺繍を始めると、かわいいはさみや高級な刺繍枠、大量の刺繍糸セットなど、欲しい道具がたくさん見つかります。
ですが、初心者のうちは必要以上に買わなくても大丈夫です。
最初は、
「針」
「糸」
「枠」
「布」
の基本的な道具を揃えて、実際に刺してみることの方が大切です。
続けていくと、
「もう少し小さい枠が欲しい」
「このメーカーの糸の方が刺しやすい」
「細かい部分用のはさみが欲しい」
など、自分に必要なものが自然に分かってきます。
そのタイミングで少しずつ買い足していきましょう。
まとめ
刺繍初心者が最初に揃えておきたい道具は、次の7つです。
- フランス刺しゅう針
- 25番刺しゅう糸
- 10〜12cm程度の刺繍枠
- 無地の綿生地
- 糸切りばさみ
- 水で消えるチャコペン
- 必要に応じて接着芯
特に迷いやすい刺繍針と刺繍糸は、最初なら複数サイズ入りのフランス刺しゅう針と、DMCまたはオリムパスの25番刺しゅう糸から始めると選びやすいです。
最初から完璧な道具を揃える必要はありません。
まずは最低限の道具で実際に刺繍を始めて、必要になったものを少しずつ追加していきましょう。


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